櫻坂46森田ひかるは『Nobody’s fault』でグループの「再生」をその左目で表した。
村井優はその左目で櫻坂46の一員として、『Nobody’s fault』のセンターとして
何を表したのか。
周囲の期待
2023年1月6日から的野美青の発表を皮切りに
三期生11名のうち9名のプロフィール動画が公開された。
そして満を持して、2023年3月1日2日に櫻坂46三期生最後のメンバーとして
学業を理由に発表が遅れていた2人のメンバーが公開された。
村井優、山下瞳月
今思えばこの「満を持して」という言葉が二人を苦しめていたのかもしれない。
先に公開されていた三期生ドキュメンタリーの中で顔を隠しての出演となっていたが、
当初からその圧倒的なダンススキルでBuddiesからの期待も日に日に膨れ上がっていた。
そしてその期待は他の三期生やスタッフからも大きいものであった。
「アイドルではなくダンサー」
ダンスレッスン時に先生から村井優が言われた一言。
その一言が悔しかったとインタビューで応えている。
他の三期生と違い、村井優はオーディションを受けるまで
櫻坂46と交わることは無かったと話している。
今まで自分がやってきたダンスとアイドルのダンスは違う。
そのギャップに合宿中苦しんだというのは想像に難くない。
この世界を変えようなんて
櫻坂46 Nobody’s faultより
自惚れてんじゃねえよ
奇しくも、この歌詞がこんなに響くことになるとは思わなかった。
櫻坂46だけど櫻坂46じゃない
確かに櫻坂46、なんだけど櫻坂46じゃない。
他の三期生よりお披露目が遅れてしまったことでの焦り、不安。
遠い存在になってしまったのではないか。
おもてなし会での挨拶で村井優はそう話していた。
しかし、ここまで順調にきて「しまって」いたら。
櫻坂46三期生村井優が今のようにここまで魅力的なメンバーになっていたであろうか。
ここからは完全な持論だがアイドルは山あり谷ありではなく
谷が多い方がより魅力的に見える。
加入時の経緯、そして合宿中の挫折までもがアイドル村井優の鎧になり、武器になる。
Nobody’s faultで見せた櫻坂46三期生としての村井優
おもてなし会のライブパート一曲目はセンターを村井優に据えた『Nobody’s fault』
森田ひかるのパフォーマンスを研究し、咀嚼し悩みながら
この曲を通して、今櫻坂46三期生に何を求められているのかを
村井優なりに考え抜いて出した答えが、あの左目だったんだと思う。
三期生10人は櫻坂46への「憧れ」と自分が櫻坂46になることの「覚悟」の強さの差に
一度は思い描いていた理想の世界を「破壊」されてしまったのかもしれない。
村井優は今まで培ってきたパフォーマンスとアイドルに求められるパフォーマンスの差に
苦しみ、アイドル業界という世界で戦う自信を「破壊」されてしまったのかもしれない。
『Nobody’s fault』で最後に教会から覗いたその左目は
村井優をはじめとする11人がアイドルとして櫻坂46三期生として
「再生」し、櫻坂46の一員として生きていくんだという強い意志を感じた。
ここからは私の完全な想像だが、
曲中の一度目の「再生」には、櫻坂46に入る前の自分たちを
「再生」するという意味があると思っている。
櫻坂46への愛を持った少女達、
そして今まで櫻坂46とは交わってこなかった一人の少女。
彼女たちの加入が櫻坂46の絆をより強くしてくれる、
そして一人少女の存在が櫻坂46をより深めてくれる。
そう信じている。
彼女たちは今やっとスタートラインに立った。
私は、『Nobody’s fault』のパフォーマンスをみて
村井優の魅力と底知れぬアイドル性の虜になってしまった。
村井優になら懸けてもいいと思えるようになった。
櫻坂46三期生村井優の物語はまだ始まったばかりだ。
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